トマトとミニトマトの違いとは?栄養成分も違う?

 

トマトとミニトマトの違い(大きさと味)

トマトとミニトマトの一目見てわかる違いは大きさです。大玉のトマトだとだいたい200gくらい、ミニトマトは30g未満のものを言います。大玉トマトとミニトマトの間の大きさで、30g以上、200g未満のトマトはミディトマトと言います。見た目ははっきりとした違いがわかりますが、味はどうなのでしょう。大玉トマトは桃太郎トマトが主流となっていますが、これは酸味と甘みのバランスがちょうどよく、誰にでも食べやすい味になっています。ミニトマトは糖度が高いものが多く、野菜というよりも果物に近いくらいの甘さがあります。大玉トマトはあまり得意ではないが、ミニトマトなら食べられるという人もいます。ミディトマトは大玉トマトとミニトマトの中間のような味で、大玉トマトよりは甘みが強く、ほど良い酸味もあります。

 

トマトとミニトマトの違い(果肉の断面)

トマトをカットして断面を比べてみると、大玉トマトは柔らかいゼリー状になった部分が多いです。ミニトマトは小さい分皮の部分が多く、ゼリー状の部分は少なくなります。ミディトマトは、ゼリー状の部分が大玉トマトとミニトマトのちょうど中間くらいの量になります。ゼリー状の部分が多い方が好きだという人は大玉トマト、ゼリー状の部分はあまり多くなくて良いという人は、ミディトマトかミニトマトがおすすめです。生で食べたとき、ずるっとしたゼリー状の部分が好きな人、嫌いな人に分かれますが、好みで選ぶと良いでしょう。

 

トマトとミニトマトの違い(栄養成分)

大きさや断面の違いはわかりましたが、栄養成分はトマトとミニトマトとでは何か違いがあるのでしょうか。リコピンは赤系のミニトマトの方がピンク系のトマトよりも多く含まれています。カリウムやビタミンB6、ビタミンC、そしてβカロテンの量を比べてみましょう。カリウムは100gあたり、トマトが210mg、ミニトマトが290mg、ビタミンB6は100gあたり、トマトが0.08mg、ミニトマトが0.11mgとなっています。ビタミンCは100gあたり、トマトが15mg、ミニトマトが32mg、βカロテンは100gあたりトマト540μg、ミニトマト960μgとなっており、いずれの栄養成分もミニトマトの方が多く含まれています。小さいミニトマトは大玉トマトよりも水分が少ないのでその分栄養が凝縮されているのです。小さいから栄養成分もそれほど多くないだろうということはありません。トマトの栄養成分を効率良くたくさん摂りたいのであれば、トマトよりもミニトマトを選ぶ方が良いことがわかります。ミニトマトは家庭菜園でも手軽に栽培することができますし、栽培に慣れてくればたくさん収穫できるようになります。ミニトマトは小さくて食べやすく、甘みも強いので小さいお子さんにもおすすめの野菜です。体に良い成分が豊富なミニトマトを積極的に食べるようにしましょう。