トマトに含まれる栄養素「リコピン」とは

 

トマトに含まれる栄養成分

トマトは体に良いからたくさん食べなさいと言われたことはないでしょうか。生で手軽に食べられますし、トマトジュースなどにも加工されたものも多いので摂りやすくなっています。「体に良い」と言われるトマトには、どんな栄養があるのでしょう。有名なところでは「リコピン」です。トマトの「赤」はリコピンの赤だと覚えておきましょう。リコピンは、トマトだけでなく他の野菜や果物にも含まれていますが、トマトにはリコピン含有率が多いのでトマト=リコピンと言われるようになりました。このリコピンは体にどんな効果があるのか、どれくらい摂れば良いのかを知っておくようにしましょう。

 

リコピンとは何か

リコピンという言葉はよく耳にするけれど、それが一体何なのか、体にどんな良い効果があるのか詳しくわからないという人は多いです。リコピンというのは、野菜や果物に含まれる赤い色素のことで、「カロテノイド」の一種になります。カロテノイドは、活性酸素を取り除いて酸化させないようにする効果があります。カロテノイドの中の一つであるリコピンは、特に抗酸化作用が強いとされています。抗酸化作用があると言われているビタミンEと比べても、ビタミンEの100倍以上だとも言われているのです。活性酸素を取り除く機能は人間の体に元々備わっているのですが、ストレスや生活習慣の乱れで活性酸素が増えてしまうと細胞にダメージを与えてしまい、免疫力が低下したり、老化が進んだりするのです。そのため、抗酸化作用のある食品をたくさん食べると良いとされているのです。トマトにリコピンが多く含まれているのは有名ですが、生のトマトが苦手だという人もいます。トマトジュースも匂いがあまり得意ではないという人もいるでしょう。そんな時はトマトケチャップでリコピンを摂ると良いです。トマトやトマトジュースは苦手だけれど、ケチャップなら食べられるという人は結構多いです。実は、生のトマトでリコピンを摂るより、ケチャップで摂った方が効率良く摂れるのです。ケチャップはよく熟したトマトをたくさん使って作られているので、リコピンが多く含まれています。ケチャップなら食事に取り入れやすいのでおすすめです。

 

リコピンは1日にどれくらい摂れば良いか

リコピンの1日の摂取量は特に決められていませんが、1日15mgくらいを目安に摂ると良いと言われています。生のトマトだとLサイズを2個、トマトジュースなら150mlくらいです。トマトは加熱すると細胞壁が壊れやすくなるので、リコピンの吸収率が上がります。また、油と一緒に摂るとリコピンは吸収されやすくなります。生のトマトにオリーブオイルをかけたものや、ピザなどがおすすめです。リコピンは摂り過ぎると良くないというものではありません。毎日摂れるのであれば摂った方が良いので、少しずつでも意識して摂るようにしていきましょう。自分に合った方法で摂るようにすれば続けられます。