トマトの栄養成分とその効果

 

トマトに含まれる栄養成分とその働き

トマトにはリコピンという成分が多く含まれているのは有名です。しかしこれだけでなく、他にも多くの栄養成分が含まれています。リコピン以外に含まれている栄養成分を知っておきましょう。まず、緑黄色野菜に多く含まれるβカロテンがトマトにもたくさん含まれています。βカロテンは体内でビタミンAに変換されます。ビタミンAは、目や皮膚の粘膜を守る働きがあります。また、抗酸化作用もあり、活性酸素の発生を抑制してくれます。そしてビタミンCとビタミンEです。ビタミンCは美容に効果があるとされ、抗酸化作用やコラーゲンを生成する効果が期待できます。ビタミンCは抗酸化作用もあるので、老化を防ぐ効果もあります。ビタミンEは強い抗酸化作用があり、過酸化脂質の生成を抑え、血管や皮膚の健康を守ります。そしてミネラルの一つでもあるカリウムも含まれています。カリウムは塩分の吸収を抑えて排泄してくれます。

 

トマトのカロリーはどれくらい?

トマトは栄養豊富なのでたくさん食べると良いと言われるけれど、カロリーも気になるという人もいるでしょう。トマト1個(200gとする)あたり、カロリーは38kcalで、糖質は7.4gです。これだけでは高いのか低いのかよくわからないので、他の野菜と比べてみましょう。トマト100gあたり、カロリーは19kcal、糖質は3.7gになります。かぼちゃだと100gあたりカロリーは91kcal、糖質は17.1g、にんじんだと100gあたりカロリーは39kcal、糖質は6.5gです。これからすると、トマトはとても低カロリー、低糖質な野菜だとわかります。ダイエット中の人でも気にせずトマトは食べられます。ダイエット中の食事メニューに困っていたという人はトマトを取り入れてみると良いでしょう。栄養たっぷりで低カロリー、低糖質なので、ダイエット中でも安心して食べられる野菜です。

 

トマトの栄養価の変化について

トマトの栄養価が高くなる時期は一般的に旬の時期だと言われています。そのため、トマトは旬の時期である5月から9月にかけて食べるようにすると栄養が効率良く摂れます。例えばβカロテンだと7月に含有量が最大になり、11月は最小になります。最大と最小を比べると2倍もの差があることがわかりましたので、最大である7月にたくさんトマトを食べるようにすると栄養が効率良く摂れるでしょう。また、ビタミンCは熱に弱いとか、ビタミンCとカリウムは水に溶けると言われていますので、加熱する場合はゆで汁ごと食べるスープであるとか、煮物にするともれなく栄養を摂ることができます。また、リコピンは加熱すると吸収率がアップすることがわかっています。自分はどの栄養素を多く取り入れたいかによって、調理法をどうするか考えるようにしましょう。トマトは、生でも加熱でもどちらでもおいしく食べられる野菜です。たっぷり含まれた栄養素をしっかり取り入れるようにしましょう。