家庭栽培は難しいけれど昔ながらのトマトを味わいたいなら「瑞栄トマト」

 

1.瑞栄トマトを育てるのは難しい?

栽培するのはやや難易度が高いとはいえ、家庭菜園でもよく栽培されている瑞栄トマトは昔ながらの野菜の味を楽しめるトマトの一種です。最近市場で販売されているトマトと言えば、甘みが強くお子様や野菜嫌いの方でも食べやすい、フルーツに近い味わいになっています。瑞栄トマトは昔らしい野菜の味で、少し癖を感じることがありますので、野菜嫌いの方には「美味しい」と感じられないかもしれませんが、逆に昔の野菜の味を懐かしく感じて「もう一度食べてみたい」と思っている方にはおすすめの品種です。大玉トマトに分類される瑞栄はずっしりとした重みがあるトマトで、実がよくつくタイプです。家庭菜園でよく栽培されているのはそういった理由からです。独特の風味を感じられますので、自宅で育てる前に、まずはスーパーなどで購入して味を試してみるのが良いかもしれません。実がしっかりしているので、収穫は赤く熟してから行います。どの瑞栄もトマトらしい丸みを帯びたものが多く、奇形になるものは少ないようです。販売されているものを見ても明らかに形がおかしいものを目にすることはあまりありません。

 

2.昔ながらのトマトを存分に味わえる食べ方

昔ながらのトマトらしい味わいや、本来トマトが持っている味わいが特徴の瑞栄なので、丸かじりをしたり、生で食べることに抵抗がある方もいらっしゃるかもしれません。トマト独特の味わいが苦手な方もいらっしゃると思いますので、そういった場合は生で食べるよりも焼いたり煮たり、スープにしたりするのががおすすめです。特に他の具材と一緒に焼いたり煮たりすると適度に甘みと酸味が加えられますので、料理に奥行きが出ることでしょう。もちろん昔ながらのトマトの味が得意であるとか好きである場合は生で食べたり、丸かじりをするなら十分な満足感を得られると思いますし、皮が丈夫なので包丁を入れても崩れにくいのが嬉しいですね。どんな使い方にも利用できるので、瑞栄トマトが手に入ったら様々な調理を試してみてください。もしかしたら思わぬ発見や、相性が良い食材とのマッチングを発見できるかもしれません。

 

3.皮のハリとみずみずしさは必要不可欠

一般的な大玉トマトと同じように、基本的には皮がパンと張ったものを選びます。陳列されている状態ですでにしなびているものは、鮮度が落ちていたり、水分が飛んでしまっていることでしょう。特に夏の暑い時期に収穫したものを長期間置いておくとすぐにしなびてしまいますし、水分が蒸発しやすいので、保管方法には注意が必要です。夏の時期には新聞紙に包んで野菜室に入れておくのが一番安心ですね。ヘタは色鮮やかな緑色をしているものを選び、根元から腐っていたり、変色しているものは避けましょう。ヘタの色があまり良くない個体であればあるほど、鮮度が低く、美味しさも半減してしまいます。また、収穫から時間が経ってしまっていることも表します。