トマト界で古い歴史を持つ「ファーストトマト」の特徴は?

 

1.長い歴史を持つファーストトマトの特徴を紹介

トマトの中でも比較的長い歴史を持つのがファーストトマトです。こちらのトマトは、市場で最もよく出回っている桃太郎トマトができるよりも前によく食べられていた品種です。桃太郎トマトという品種が流通し始めてからはこちらのトマトを見る機会は少なくなりましたが、昔からトマトに慣れ親しんでいる方はファーストトマトを好んでよく食するようです。ファーストトマトの特徴はなんといってもその形にあります。桃太郎トマトなど一般的なトマトはふっくらと丸みを帯びている形状ですが、ファーストトマトは先がツンと尖っている形をしているのが特徴です。いわゆる「大玉トマト」の部類に入り、一玉あたり250gほどの重さがありますので、存在感は抜群です。ですが、ファーストトマトは皮が薄いという特徴がありますので、少しぶつけただけでもすぐに痛んでしまいます。痛んだところからしなびてしまったり、カビが生えてしまうこともありますので、持ち運びをする際や、保存方法には少し気を遣わなければなりません。栽培する際には水は少なめで育てるのが特徴で、病気にかかりやすいデリケートなトマトです。今でこそあまり目にすることがなくなりましたが、昔ながらの懐かしい野菜の味がすることから、一部のファンから根強い人気を誇っています。

 

2.皮が薄いので生で食べるのがおすすめ

ファーストトマトは皮が薄いので、お料理に使う際にも少し注意が必要です。例えば、サラダなどで生で食べる場合は包丁を入れるとすぐに実が潰れてしまうことがあります。それで、包丁で切る際にはよく切れるものを用いて、先端から包丁を入れると比較的傷つきにくく、崩れにくいと言われています。そして、皮が薄いという特徴を活かすとすれば生で食べるよりも熱を加えたり、ジュースとして飲むのもおすすめです。いわゆる「皮が残ったら気になる料理」に使うことによって、ファーストトマトの良さを最大限に発揮できます。熱を加えることですぐに皮と実が外れますし、皮は薄いので料理の中に入ってしまってもあまり気にならないからです。トマトペーストを作るのにも向いているので、肉や魚のソースとして楽しむのも良いでしょう。ミキサーやジューサーでトマトジュースにして飲むのも、皮が気にならずにおいしくいただけます。

 

3.先端が尖っているものを選ぼう

ファーストトマトの形状は先端がツンと尖っていることですが、選ぶ際には特に先端が尖っているものをチョイスしましょう。先端部分以外は丸みを帯びたものを選ぶのがおすすめで、トマトらしい見た目をしているものが良いです。ヘタの部分は一般的なトマトと同様、緑色でしなびていないもの、みずみずしさが残っているものを選びましょう。大玉の品種なので、手に持つとずっしりと重みを感じられるもの、中に水分がしっかりと詰まっていそうなものを選ぶとみずみずしい美味しさを味わえます。