トマトの栽培で一緒に育てると良いものとは?

 

1.コンパニオンプランツとは

トマトは甘くておいしいため、さまざまな病気や害虫の被害にかかる可能性があります。家庭で育てる場合、「コンパニオンプランツ」と一緒に育てることで、トマトの収穫とあわせてさまざまな野菜やハーブも一緒に料理することができるでしょう。コンパニオンプランツとは、トマトと違う作物を一緒に栽培することで、お互いの成長に良い影響を与えることをいいます。さらに、害虫からトマトを守る効果がある植物や成長を促進する植物を一緒に栽培することで、農薬を減らせたり、肥料を減らすことができるメリットがあります。また、一緒に育てることで耕作面積を有効活用することも可能でしょう。トマトのコンパニオンプランツとして有名なのがネギやバジル、シソなどの作物です。これらは香り成分で害虫から守ってくれる効果があり、成長を助ける効果が期待できるでしょう。また、トマト自体も害虫から守る効果を持っており、他の植物の成長を助けてくれる効果があります。

 

2.トマトとコンパニオンプランツを育てる際の注意点とは

コンパニオンプランツは、トマトを守る効果があると言われていますが、その効力は緩やかなものもあり、期待した以上に効果が得られない可能性もあります。コンパニオンプランツでトマトを守る場合は、できるだけトマトとの距離を近づけた方が効果を感じることができますが、あまり近くに置きすぎると風通しが悪くなるなどのデメリットもあるため、植える場所も考える必要があります。密にならないためにコンパニオンプランツのみ別のプランターに植えて、近くに置く方法も効果が期待できるでしょう。また、トマトとコンパニオンプランツを一緒に育てていくと、苗がどんどん成長していきます。日光を好んでおり、背が高くなっていくためコンパニオンプランツとの距離を検討することが大切です。背が低いコンパニオンプランツであればトマトに影響がありませんが、距離が近いことで栄養を取り合うようになると、良い効果が得られない可能性があります。

 

3.トマトの成長を止めてしまうコンパニオンプランツとは

トマトの栽培には、相性が良いコンパニオンプランツもあれば、悪い植物もあります。きゅうりなどのウリ科の植物やオクラは、トマトと一緒に栽培してしまうことで土の中に寄生虫を増やしてしまい、お互いの成長を妨げてしまいます。さらにトウモロコシは、害虫からの被害を守ってくれる効果が期待される作物ですが、背が高いことでトマトの成長に必要な日光を奪ってしまいます。トウモロコシ以外でも背が高い作物には注意が必要でしょう。トマトとコンパニオンプランツを一緒に育てていてトマトの成長が悪い場合は、水はけが悪かったり乾燥しすぎていたりなど、土の環境が良くない可能性が高いことが考えられます。また、土の環境が悪いことで作物の育ちが悪くなることも考えられるでしょう。コンパニオンプランツを利用してトマトを育てる場合は、トマトへの影響を考えて利用することが大切です。