1.家庭菜園ではすっぱくなる理由
家庭で作ったトマトを使って、おいしい料理をしたいと思っても、家庭菜園で作るトマトを甘くするのは初心者には難しいものです。しかし家庭菜園で作ったトマトが酸っぱいのには、いくつかの理由があります。まず、家庭菜園のトマトはリン酸が吸収されていないことが考えられます。果実の味をよくするリン酸は、土に含まれる成分と合成しやすく、植物に吸収されにくい欠点があります。地域によっては金属を多く含む土があるため、市販で売られている土を利用することがおすすめです。また、トマトが肥料を吸収せず、甘みが弱くなることが考えられます。トマトが肥料の栄養を吸うためには水分も必要となるため、苗の乾燥させすぎが原因になっているでしょう。土の様子を確認しながら、トマトに水分を与えていくことが大切です。トマトを一つの株に育てていると、甘くなりません。トマトに栄養が行き渡ることですべての花が咲き、実をつけます。栄養が分散することで、バランスよく甘みを分けることができます。
2.甘いトマトを家庭で作る方法とは?
甘いトマトを家庭で作るためには、甘みの強い苗を選んで購入することです。肥料をうまく使うことが必要になりますが、もともと甘みが強い品種のトマトを育てることで、甘みが強くなりやすくなります。土にはリン酸を多めにまいておくと、リン酸の影響で実が甘くなりやすいです。土に炭や米ぬかをまいておくと、土の中の菌がリン酸の吸収を助けてくれるため、甘さを増やすのに効果的でしょう。悪天候が続く場合は、植物用のサプリメントや木酢液などの資材を利用することもおすすめです。木酢液は水で薄めて苗にかけると、苗の中の栄養が消費されやすくなり、実の甘みを増すことが期待できます。資材を使うと肥料の吸収効果を高める他、耐寒性も高まる効果があります。市販で販売されている酵素も同じ効果が見られるでしょう。
3.酸味を和らげる簡単なコツとは?
酸っぱいトマトができてしまうのにはさまざまな原因が考えられますが、簡単にできる方法は完熟してからトマトを収穫することです。しっかり完熟させるために収穫を待っていると、害虫の被害などが考えられます。そのため完熟の少し前に収穫し、日のあたる室内で追熟させましょう。この方法を夏に行うと数日で色が変わり、すぐに追熟することができます。トマトを置いておく時は、必ずヘタを下にして置いておくことがポイントです。ミニトマトのように小さいトマトは、新聞紙に包むことも良いでしょう。新聞紙を霧吹きなどで湿らせ、追熟させたいトマトを包み、日光の当たらない風通しの良い場所においておきましょう。乾燥時期になると、新聞紙が乾いてしまうことがあります。その時はトマトを包んだ新聞紙をビニールに入れておき、保管しておきましょう。また、家庭で収穫した酸っぱいトマトを調理する場合は、加熱する方法がおすすめです。火を通すことで酸味が少なくなるため、食べやすくなるでしょう。