トマトを育てる上で気をつけるべきポイント

 

1.トマトの病気の原因にはどんなものがある?

トマトの家庭菜園をしていると、もうすぐ収穫なのに枯れてきたという経験がある人は少なくないでしょう。特に初めての家庭菜園では、病気のことに気がつかず育て続ける人もいると思います。トマトの病気の原因にはカビやウイルス、細菌があります。これらの原因で起きる病気は、他の苗にうつったり、せっかく育てた苗が収穫できなくなったりする可能性もあるので注意が必要です。トマトはナス科の植物の一つですが、ナス科が一番かかりやすい病気は「青枯病」と呼ばれる病気です。青枯病の主な症状は、日中の晴れているのにも関わらず、緑色のまま枯れてしまう症状が表れます。発症する部分はトマトの茎、花、実、根などで、さまざまなところで起こりうる可能性を持っています。茎を切ると線維束が褐色で乳白色の液体が出てきます。一度発症してしまうと回復するのに時間がかかることや伝染の可能性があるので、とても面倒な病気の一つでしょう。

 

2.トマトを病気から防ぐためには?

トマトの病気を防ぐためには、他のトマトに病気をうつさないことが大切です。1度発症してしまうと、他の苗も発症しやすくなってしまうため4、5年はナス科の作物を植えないように注意しましょう。病気を防ぐためには、湿度に気をつけることが大切です。プランターで育てている場合、土の底に石を敷き、土の温度が上がりすぎないように工夫が必要になります。日当たりや風通しを良くし、雨の当たらない場所で育てると良いでしょう。さらに、作業で使用した道具の使用後は必ず洗い、天日干しや消毒するなど細かい手入れも大切になります。また、窒素肥料のあげすぎも発症する原因に繋がるため、肥料の調整も見極めることが必要です。発症してしまった場合は実や茎、葉を全て取り除き、土は日光で消毒を行いましょう。他の土を混ぜないように作業することに注意してください。

 

3.病気以外の問題にはどんなものがある?

トマトの栽培には、病気の他にも害虫の被害や裂果などの問題が起きることが考えられます。アブラムシによる病気の被害で、「トマトモザイク症」と呼ばれるものがあります。これは、葉の表面にモザイク模様や凹凸ができるなどの症状があらわれます。この症状は一度発症すると回復することができないため、せっかく育てたトマトを廃棄する必要があるでしょう。害虫からトマトを守るために、事前の対策をとっておくことが大切になります。水飴や酢で作った天然農薬は食品成分なので、トマトに被害も少なく、害虫の予防に効果的でしょう。また、裂果については乾燥していた苗が急に水分を吸い込むことで、実が膨張してしまい破裂してしまうことを言います。急激な雨などから苗を守り、極端な加湿と乾燥を防ぐようにしましょう。他にも、強い日光に照らされて続けていることも実が割れてしまう原因に繋がるため、栽培する場所に注意しましょう。