1.水耕栽培とは?メリットを紹介
家庭でおいしいトマトを作るためには、プランターや地植えでトマトを栽培することが多いですが、水耕栽培を利用すると害虫の被害も少なく、育てやすくなります。トマトは乾燥する場所を好んでいる作物ですが、水耕栽培は水の調整を細かく行わなくても目に見えるため、初心者でも管理しやすい栽培方法です。土を使わないため、部屋の中で栽培することができ、インテリアとしても取り入れる人が多いといいます。トマトを水耕栽培で育てると成長スピードが早く、土の抵抗を受けずに成長できるため、実もよく育ちます。しかし、大玉トマトなどは水耕栽培に向いていないため、ミニトマトがおすすめです。
家庭で水耕栽培を行う場合は、販売されているキットを購入する方法と自作の方法があります。難しい工程はないので、自作で水耕栽培をしてみるのもいいでしょう。キットを使用すると失敗が少なく、おいしいトマトができる可能性が高くなります。水耕栽培ですが、部屋の中だけでなくベランダに設置できる栽培もおすすめです。種から育てる場合は、はじめは日光に当たらない場所で育てるのが良いでしょう。
2.水耕栽培でのミニトマトの育て方
自作で苗から水耕栽培を行う場合、空のペットボトルを用意して栽培しましょう。ミニトマトは根を下に張る特徴を持っているため、2Lペットボトルのような大きめのペットボトルがおすすめです。2Lペットボトルの上部1/3でカットします。カットした部分を逆さにし、重ね合わせて切り口から下はアルミホイルを巻いて遮光したら完成です。植え付けはペットボトルの上部からハイドロボールを敷き、その上に根を広げながら設置しましょう。飲み口から根を張るだけで完成します。苗は小さい苗を選ぶことで失敗を避けることができます。一見大きい苗の方が育てやすそうと感じるかもしれませんが、水耕栽培では小さい苗を選ぶことが大切です。
3.トマトの水耕栽培はコツが必要
水耕栽培なので毎日の水やりは必要ありません。根の1/2が水に浸かる程度の水を保ちましょう。あえて1/2の根を出すことで、酸素を取り込めるようになります。ペットボトル内の水温が高くなると、トマトの障害になることがあるため、暑い季節は温度にも注意が必要です。湿気などによって水分量が多くなってしまうと、調理する時に皮を剥いて食べなくてはいけなくなるほど味が落ちてしまうことがあります。夏場などは湿気が多くトマトが弱ることが考えられるため、1/3まで少なくしておくことをおすすめします。水の量は葉が少し枯れそうなぐらいまで減らしても良いです。水の量を減らすことでトマトの甘みやリコピンの含有量が増え、おいしいトマトができます。
また、トマトは日光を好む作物なため、室内での水耕栽培でも日光が必要になります。半日は日光が必要になるため、よく日が当たる場所へ置いておきましょう。トマトの水耕栽培では肥料も大切なコツになります。肥料の中でも「ハイポニカ」はよく育つ肥料です。規定通りに従って使用しましょう。