トマトの色と味は関係があるのか?おいしい色はある?

 

トマトの色について

トマトの色はというと、「赤」が一般的ですが、最近は赤だけでなくオレンジ色や黄色、緑色、黒っぽい色など、カラフルなトマトが増えてきました。カラフルなトマトはミニトマトが多いのですが、「赤」でないトマトはおいしいのだろうかとちょっと不安になってしまうことがあります。トマトの色は、大きく4つに分かれます。ピンク系と赤色系、そして黄色系と黒色系です。お店に多く並んでいるのは赤色系ではなく、ピンク系になります。ピンク系は日本の種苗会社の多くが作っているもので、赤色系は主に外国の品種になります。主にトマトジュースに使われるものです。黄色系は種苗会社で改良が重ねられ、だんだんと味がピンク系のトマトに近づいてきたと言われています。黒色系は、黒と言うよりも紫色に近いトマトですが、これは水分が多くてジューシーという特徴があります。黒色系は見た目が紫色なので、食べるのに抵抗を感じる人もいるようですが、最近ではカラフルなミニトマトが栽培されるようになり、多くの店で販売もされるようになりました。そのため知名度も上がり、食卓に並べる人も増えてきたと言われています。

 

トマトの色と味の関係は

店頭で一番多く見られるピンク系のトマトは、甘みがあるのが特徴です。甘みと酸味のバランスがちょうど良くて、生で食べるとおいしいです。赤色系のトマトは、真っ赤だけれど甘みよりも酸味が強く、ジュースにしたり料理に使ったりするとおいしく食べられます。黄色系は甘みと酸味がピンク系のトマトに近づいてきており、ピンク系のトマトとほぼ同じようにおいしく食べられます。黒色系のトマトは、水分がたっぷりあるのでこれも生で食べるとおいしいでしょう。赤いからおいしい、黄色だからまずいというわけではなく、熟しているかどうかで味は決まります。熟しているトマトは、皮の色が濃くてムラがありません。そして皮にツヤと張りがあるものがおいしいです。また、ヘタの緑色が濃くてピンと張ったものだと新鮮でおいしい証です。

 

トマトの色によって使い道がある

トマトの皮の色によって味も少しずつ違いますし、含まれる栄養成分も違うので自分の好みに合わせて選ぶことができます。一般的な赤いトマトは、甘みと酸味のバランスが良くて多くの人が食べているものです。赤いトマトにはリコピンを多く含み、ダイエット効果や動脈硬化の予防、美白効果などが期待できます。そして黒いトマトにはアントシアニンやポリフェノールが多く含まれていて、目の疲れなどに良いとされています。パソコンやスマホを酷使する人は、黒いトマトを選んで食べると良いでしょう。そして緑のトマトにはトマチジンという成分が含まれており、脂肪を減らして筋肉量を増やす効果があるとされ、ダイエットをする人におすすめです。緑のトマトというと完熟していない赤いトマトなのではという人もいますが、完熟した緑のトマトもあります。完熟したグリーントマト(ミニトマト)も出回るようになっていますのでぜひ食べてみてください。