トマトの栽培に必要な道具とは?

 

1.トマトの栽培に必要なプランターとは

家庭のベランダでトマトを栽培するためには、事前準備が必要になります。初心者がまず準備するものは、トマトの苗、プランター、土です。トマトの根は成長すると深く、幅広く張ります。そのためプランターの大きさは高さ、幅、奥行きが30センチ以上あると余裕を持って育てることができます。大きいプランターで育てることで、トマトの実の大きさや量も増えるため、ある程度の大きさがあるプランターを用意することがおすすめです。

 

プランターにはさまざまな素材があります。プラスチック素材は軽くて割れにくく、保水性があるため一般的に用いられています。ベランダで育てる場合には運びやすく、おすすめの素材です。他にも保水性が高く、デザイン性や色幅が豊富な陶器素材や通気性を重視したテラコッタ素材、木製素材があります。さらに、使用しない時はコンパクトに折りたたむことができる不織布素材は通気性が良く、持ち運びにも便利な素材です。

 

2.植える前の土に必要なものとは

一般的に家庭菜園では、市販の野菜用培養土がおすすめです。市販の培養土は土に肥料がバランスよく配合されているため、初心者でも肥料の調整などをせずに簡単に育て始めることができます。また、ベランダでの持ち運びを考えた場合、軽めの土を選ぶと便利です。トマト栽培用の土も販売しているので、迷った場合は専用の土を購入しても良いでしょう。土を敷く前にプランター下に鉢底石を敷いておくと、プランター内の排水を良くしてくれます。特にトマト栽培の場合、水はけが良い場所を好むため、鉢底石を使用することがおすすめです。石の種類は大粒のものから軽いものまでさまざまあり、一般的に軽石を使用します。鉢底石を使う場合には、石をネットに入れておくと、石をそのまま鉢底に敷くより再利用しやすいため便利に使うことができます。また、鉢底石の代用として大粒の赤玉土を使用する方もいます。

 

3.事前準備でできれば用意しておきたいもの

支柱や麻ひもはトマトの苗が折れるのを防止してくれるため、用意しておくと安心です。トマトの苗を植えたばかりの時は、75センチ程度の支柱を1本準備しましょう。トマト栽培の場合は苗が伸びるため、らせん状になっている支柱もおすすめです。トマトの苗が小さい時から支柱を設置しておくことで土に馴染む前に、強風で折れることを防ぎます。支柱を設置する場合は、トマトの苗を植えた場所から少し離した場所に立てて固定します。苗の成長段階に合わせて、支柱のサイズを変えていくと良いでしょう。

 

麻ひもは、支柱と苗を固定させるために使用しますが、クリップになっているものも販売されているので、慣れていない初心者でも簡単に支柱と苗を固定することができるでしょう。特に梅雨時期に入ると激しく雨が降るため、しっかりとした支えが必要になります。支柱を3本ほど用意して、苗を囲むように設置するとしっかりと固定されるでしょう。